小規模店舗向けキャッシュレス決済サービス比較|コスト・機能・使いやすさで最適な一台を見つける

PAYESCORT 編集部
更新日:2026.02.28

小規模店舗にとってキャッシュレス決済は、顧客層拡大と業務効率化の鍵。でも、どのサービスを選べばいいか迷いますよね。この記事では、Square、STORES決済、Airペイ、楽天ペイといった主要サービスを、初期費用・決済手数料・機能・使いやすさ・入金サイクルといった視点で徹底比較。あなたのお店に最適なキャッシュレス決済サービスを見つけ、売上アップとスマートな店舗運営を実現しましょう。

小規模店舗がキャッシュレス決済を導入するメリット

PC作業がメインなのですが、効率化するうえで左手デバイスやショートカットデバイスが大切だと考えている私にとって、店舗運営においても「いかに無駄をなくし、スマートに事業を進めるか」は常に意識するポイントです。小規模店舗にとってキャッシュレス決済の導入は、単なる支払い方法の追加にとどまらず、事業成長を加速させるための強力なツールとなり得ます。ここでは、その具体的なメリットを深掘りしていきます。

顧客層の拡大と売上アップ

キャッシュレス決済の導入は、新しい顧客層を取り込み、結果として売上アップに直結する可能性を秘めています。

  • 若年層・インバウンド顧客の取り込み
    スマートフォン決済やクレジットカードを日常的に利用する若年層や、現金を持ち歩く習慣の少ない訪日外国人観光客(インバウンド)にとって、キャッシュレス決済への対応は店舗選びの重要な要素となります。希望する支払い方法が利用できることで、これまで取りこぼしていた顧客層の集客に繋がり、客層の拡大が見込めます。特に、QRコード決済は若年層に広く普及しており、多くの利用者がいます。
  • 機会損失の削減と客単価の向上
    「財布に現金がないから購入を諦めた」「予算オーバーで買い控えした」といった機会損失を減らすことができます。キャッシュレス決済であれば、手持ちの現金を気にせず買い物ができるため、衝動買いや追加購入が促され、結果として客単価の向上にも繋がります。
  • 顧客満足度の向上とリピーター獲得
    現金でのやり取りが不要になることで、会計時の待ち時間が短縮され、お客様のスムーズな購買体験を提供できます。特に、タッチ決済やバーコードスキャンによる支払いは迅速で、顧客満足度の向上に大きく貢献します。この利便性の高さは、お客様が店舗を再訪する動機となり、リピーターの獲得にも繋がります。

業務効率化と店舗運営のスマート化

キャッシュレス決済の導入は、店舗運営における日々の業務を大幅に効率化し、スマートな店舗経営を実現します。

  • 現金管理の手間とコスト削減
    現金を取り扱う業務は、レジ開けの際の釣り銭準備、レジ締め時の現金カウント、銀行への入金作業など、時間と労力がかかります。キャッシュレス決済を導入することで、これらの現金管理にかかる手間や時間が大幅に削減され、人件費の削減にも繋がります。
  • ヒューマンエラーの削減と防犯対策
    現金でのやり取りでは、釣り銭の渡し間違いやレジの現金過不足といったヒューマンエラーが発生しがちです。キャッシュレス決済では金額が自動的に処理されるため、これらのミスを減少させることができます。また、店舗に保管する現金が減ることで、盗難や強盗のリスクが低減し、防犯対策としても有効です。
  • 売上データの可視化と経営戦略への活用
    キャッシュレス決済の売上データはデジタルで自動記録されるため、日々の売上集計や会計処理が容易になります。さらに、これらのデータを活用することで、売れ筋商品の分析や顧客の購買傾向の把握が可能になり、効果的なマーケティング戦略や在庫管理に役立てることができます。
  • 会計処理のスピードアップと衛生面の向上
    お客様との現金のやり取りがなくなるため、レジでの会計処理が格段にスピーディーになります。これはお客様の待ち時間短縮だけでなく、従業員の業務負担軽減にも繋がります。また、現金を直接触れる機会が減ることで、店舗の衛生環境向上にも貢献します。

キャッシュレス決済サービスを選ぶ上での重要ポイント

PC作業がメインなのですが、効率化するうえで左手デバイスやショートカットデバイスが大切だと考えています。キャッシュレス決済サービスの導入も、小規模店舗の業務効率化と売上向上に直結する重要な経営判断の一つです。数あるサービスの中から最適な一台を見つけるためには、以下のポイントを徹底的に比較検討することが不可欠です。

コスト 初期費用・決済手数料・月額費用

キャッシュレス決済サービスを導入する上で、最も気になるのがコスト面ではないでしょうか。初期費用、決済手数料、月額費用の3つの側面から、トータルコストを把握することが重要です。

初期費用

初期費用とは、決済端末の購入費用や導入時の設定費用などを指します。無料で端末を提供しているサービスもあれば、数万円程度の費用がかかるサービスもあります。初期費用を抑えたい場合は、無料提供のサービスやキャンペーンを活用することをおすすめします。

決済手数料

決済手数料は、売上に対してサービス提供会社に支払う手数料で、最も重要なコスト項目と言えます。クレジットカード、QRコード決済、電子マネーなど、決済手段によって手数料率が異なるのが一般的です。例えば、クレジットカード決済の手数料は2.9%〜3.74%程度、QRコード決済は0.99%〜3.74%程度と幅があります。売上の多い店舗ほど、わずかな手数料率の違いが年間のコストに大きく影響するため、複数のサービスを比較検討し、自店の主要な決済手段における手数料率をしっかり確認しましょう。

月額費用

月額費用は、サービスを利用するために毎月固定で発生する費用です。多くのキャッシュレス決済サービスでは月額費用が無料ですが、高機能なプランや特定のオプションを利用する場合に発生することがあります。長期的な視点でコストを考える際には、月額費用も考慮に入れる必要があります。

これらのコストは、サービスによって大きく異なるため、以下の表を参考に、自店にとって最適なプランを見つけることが大切です。

項目内容確認ポイント
初期費用決済端末の購入費、導入設定費など無料提供の有無、キャンペーンの活用
決済手数料売上に対して発生する手数料決済手段ごとの料率、主要決済手段の手数料
月額費用サービス利用にかかる月々の固定費無料プランの有無、有料プランの機能と費用対効果

機能 対応決済ブランド・レジ連携・売上管理

キャッシュレス決済サービスを選ぶ際には、コストだけでなく、店舗運営を効率化し、顧客満足度を高めるための機能面も重視する必要があります。

対応決済ブランド

顧客の多様なニーズに応えるためには、幅広い決済ブランドに対応していることが望ましいです。主要なクレジットカード(Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club)はもちろんのこと、PayPay、LINE Pay、d払い、au PAY、楽天ペイなどのQRコード決済、Suica、PASMO、iD、QUICPayなどの電子マネーに対応しているかを確認しましょう。対応ブランドが多ければ多いほど、顧客の利便性が向上し、機会損失を防ぐことができます。

レジ連携

既存のPOSレジシステムと連携できるかどうかは、業務効率化の観点から非常に重要です。レジ連携機能があれば、決済金額の二度打ちによるミスを防ぎ、会計処理をスムーズに行うことができます。また、在庫管理や顧客管理といったPOSレジの機能を最大限に活かすことにも繋がります。

売上管理

導入したキャッシュレス決済サービスが、詳細な売上データを管理・分析できる機能を持っているかも確認しましょう。日別、月別、決済手段別の売上レポート機能や、CSVデータ出力機能などがあれば、経営状況の把握やマーケティング戦略の立案に役立ちます。

使いやすさ 導入の手軽さ・操作性・サポート

どんなに高機能でコストパフォーマンスに優れたサービスでも、使い勝手が悪ければスタッフの負担が増え、導入効果が半減してしまいます。導入の手軽さ、操作性、サポート体制は、サービス選定において見過ごせないポイントです。

導入の手軽さ

サービス申し込みから審査、端末設置、利用開始までの流れがスムーズであるかを確認しましょう。複雑な手続きや長期間の審査は、特に急いで導入したい小規模店舗にとっては大きな負担となります。オンラインで申し込みが完結するか、必要な書類は何かなどを事前に調べておくことが大切です。

操作性

決済端末や管理画面の操作が直感的で、誰でも簡単に使えるかどうかも重要です。特に、アルバイトスタッフが多い店舗では、研修に時間をかけずにすぐに使える操作性が求められます。デモ機の貸し出しや、無料トライアル期間があれば、実際に操作感を試してみることをおすすめします。

サポート

万が一のトラブル発生時や不明点があった際に、迅速かつ的確なサポートを受けられるかどうかも重要な選定基準です。電話、メール、チャットなど、複数の問い合わせ窓口があるか、サポートの対応時間、日本語でのサポートが充実しているかなどを確認しましょう。特に、初めてキャッシュレス決済を導入する店舗にとっては、手厚いサポート体制が安心感に繋がります。

入金サイクルと振込手数料

売上金の入金サイクルと振込手数料は、店舗のキャッシュフローに直接影響するため、非常に重要な確認ポイントです。

入金サイクル

入金サイクルとは、キャッシュレス決済で得た売上が、店舗の銀行口座に振り込まれるまでの期間を指します。毎日入金、週に数回入金、月に数回入金など、サービスによって様々です。資金繰りを安定させるためには、できるだけ入金サイクルの短いサービスを選ぶことが望ましいでしょう。例えば、SquareやSTORES決済は最短翌日入金に対応しています。

振込手数料

売上金を銀行口座に振り込む際に発生する手数料が振込手数料です。振込手数料が無料のサービスもあれば、入金回数や金額に応じて手数料が発生するサービスもあります。特に、入金サイクルを短く設定した場合、振込手数料が積み重なって大きなコストになる可能性もあるため、無料条件なども含めて詳細を確認しておくことが大切です。

主要キャッシュレス決済サービス徹底比較

小規模店舗のオーナー様がキャッシュレス決済サービスを選ぶ際、最も気になるのは「どのサービスが自分の店舗に最適か」という点ではないでしょうか。ここでは、日本国内で特に人気が高く、小規模店舗での導入実績も豊富な主要サービスをピックアップし、コスト、機能、使いやすさの3つの観点から徹底的に比較します。まずは主要なサービスの概要を以下の比較表で確認してみましょう。

サービス名初期費用(決済端末)決済手数料(主要クレジットカード)月額費用対応決済ブランド主な特徴
Square(スクエア)数千円~(リーダーの種類による)3.25%(Visa, Mastercard, JCBなど)
3.75%(Diners Club, Discover)
0円クレジットカード、QRコード決済シンプルで導入しやすい、POSレジ機能も充実
STORES決済(ストアーズ決済)0円(条件あり)3.24%~(Visa, Mastercard, JCBなど)0円クレジットカード、電子マネー、QRコード決済多様な決済手段に対応、STORES関連サービスとの連携
Airペイ(エアペイ)0円(キャンペーン適用時)3.24%~(Visa, Mastercard, JCBなど)0円クレジットカード、電子マネー、QRコード決済、交通系IC業界最多水準の決済ブランドに対応、Airレジとの連携
楽天ペイ(実店舗決済)0円(キャンペーン適用時)3.24%(Visa, Mastercardなど)
3.74%(JCB, Amex, Diners Club, Discover)
0円クレジットカード、QRコード決済、電子マネー(楽天Edy)楽天ポイントとの連携、楽天ユーザーに強み

Square(スクエア)の特徴と評判

Squareは、スマートフォンやタブレットと連携して手軽にキャッシュレス決済を導入できるサービスとして、特に個人事業主や小規模店舗から高い支持を得ています。専用の決済端末「Square リーダー」は非常にコンパクトで、場所を選ばずに利用できるのが魅力です。

コスト面

Squareの最大の魅力は、月額固定費が一切かからない点です。初期費用として決済端末(Square リーダー)の購入費用が数千円かかりますが、これを一度購入すれば、あとは決済が発生した際に決済手数料のみを支払う形になります。決済手数料は、Visa、Mastercard、JCBなどの主要クレジットカードで3.25%と、比較的シンプルで分かりやすい料金体系です。Diners ClubやDiscoverは3.75%となります。QRコード決済(PayPay)の手数料も3.25%です。入金サイクルも最短翌営業日と早く、急な資金繰りにも対応しやすいのが特徴です。

機能面

Squareは決済機能だけでなく、無料のPOSレジアプリ「Square POSレジ」を提供しており、売上管理、在庫管理、顧客管理といった店舗運営に必要な基本的な機能を網羅しています。また、請求書作成機能やオンラインストア作成機能も備わっており、店舗のデジタル化をトータルでサポートしてくれます。対応している決済ブランドは、主要なクレジットカード(Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover)に加え、PayPayなどのQRコード決済にも対応しています。

使いやすさ

導入の手軽さ、操作の分かりやすさはSquareの大きな強みです。申し込みから審査、端末設定までがスムーズに進み、数日でキャッシュレス決済を開始できるケースも少なくありません。専用アプリのインターフェースも直感的で、初めてキャッシュレス決済を導入する方でも迷うことなく操作できるでしょう。万が一のトラブル時も、電話やメールでのサポート体制が整っています。

STORES決済(ストアーズ決済)の特徴と評判

STORES決済は、STORESブランドが提供するキャッシュレス決済サービスで、オンラインストア構築サービス「STORES」や予約システム「STORES予約」など、他のSTORESサービスとの連携も強みとしています。多様な決済手段に一台で対応できる点が評価されています。

コスト面

STORES決済も月額費用は無料で利用できます。初期費用については、条件を満たせば決済端末が実質0円になるキャンペーンを常時実施していることが多く、導入コストを抑えたい店舗にとって魅力的です。決済手数料は、Visa、Mastercard、JCBなどの主要クレジットカードで3.24%からとなっており、交通系ICやiD、QUICPayなどの電子マネー、PayPayなどのQRコード決済にも対応し、それぞれの手数料率が設定されています。入金サイクルは、通常月2回ですが、ゆうちょ銀行以外の金融機関を指定すれば、月に最大6回まで自動入金されるプランも選択可能です。

機能面

STORES決済は、クレジットカード決済(Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover)、電子マネー(交通系IC、iD、QUICPay)、QRコード決済(PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAYなど)と、非常に幅広い決済ブランドに対応しています。これにより、顧客の多様なニーズに応えることが可能です。また、STORESの他のサービスと連携することで、オンラインとオフラインの売上を一元管理したり、予約と決済をスムーズに行ったりと、店舗運営全体の効率化を図ることができます。

使いやすさ

STORES決済の導入プロセスは比較的シンプルで、オンラインでの申し込み後、審査を経て決済端末が送付されます。端末の操作も直感的で、スマートフォンやタブレットとBluetoothで接続し、専用アプリを使って決済を行います。顧客サポートも電話やメールで提供されており、安心して利用できる環境が整っています。

Airペイ(エアペイ)の特徴と評判

Airペイは、リクルートが提供するキャッシュレス決済サービスで、その最大の特長は対応決済ブランドの豊富さです。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済、さらには交通系ICまで、ほぼ全ての主要なキャッシュレス決済手段に一台の端末で対応できるため、顧客を逃す心配が少ないのが魅力です。

コスト面

Airペイも月額費用はかからず、初期費用についても「キャッシュレス導入0円キャンペーン」を常時実施しており、iPadとカードリーダーが実質0円で導入できるため、初期投資を大幅に抑えることが可能です。決済手数料は、Visa、Mastercard、JCBなどの主要クレジットカードで3.24%から、交通系ICやiD、QUICPayなどの電子マネーも同様に3.24%です。QRコード決済もPayPay、d払い、楽天ペイ、au PAYなどに対応し、それぞれの手数料率が設定されています。入金サイクルは、月3回(5日、15日、25日)で、振込手数料は無料です。

機能面

Airペイの最大の強みは、その決済ブランドの網羅性です。クレジットカード(Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover)、交通系IC(Suica、PASMOなど)、電子マネー(iD、QUICPay、楽天Edy、WAON、nanaco)、QRコード決済(PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY、WeChat Pay、Alipay)と、国内外の主要な決済手段をほぼカバーしています。また、無料のPOSレジアプリ「Airレジ」との連携が非常にスムーズで、売上管理や会計業務を効率化できます。

使いやすさ

Airペイは、申し込みから導入までのサポートが充実しており、初めてキャッシュレス決済を導入する店舗でも安心して進められます。iPadとカードリーダーのセットアップも簡単で、直感的な操作が可能です。Airレジとの連携により、会計時の操作もスムーズで、レジ周りの業務負担を軽減できます。電話やメールでのサポートに加え、導入後の説明会なども開催されており、手厚いサポート体制が整っています。

楽天ペイ(実店舗決済)の特徴と評判

楽天ペイ(実店舗決済)は、楽天グループが提供するキャッシュレス決済サービスで、特に楽天ポイントユーザーの集客に強みを持っています。楽天ポイントの付与や利用が可能であるため、楽天経済圏の顧客を店舗に呼び込む効果が期待できます。

コスト面

楽天ペイも月額費用は無料で利用できます。初期費用については、決済端末の購入費用がかかりますが、条件を満たせば実質0円になるキャンペーンが実施されていることがあります。決済手数料は、Visa、Mastercardが3.24%、JCB、American Express、Diners Club、Discoverが3.74%です。QRコード決済(楽天ペイアプリ)の手数料も3.24%で、楽天Edyも利用可能です。入金サイクルは、楽天銀行を指定すれば最短翌営業日、他行の場合は月2回で、振込手数料は無料です。

機能面

楽天ペイの核となる機能は、楽天ポイントとの連携です。顧客は楽天ポイントを貯めたり使ったりできるため、楽天ユーザーにとって魅力的な店舗となります。対応決済ブランドは、主要なクレジットカード(Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover)に加え、楽天ペイアプリによるQRコード決済、そして楽天Edyに対応しています。売上管理機能もアプリを通じて提供されており、日々の売上状況を簡単に確認できます。

使いやすさ

楽天ペイの導入は、オンラインでの申し込みから審査、端末の到着までスムーズに進みます。専用アプリの操作性も高く、直感的に決済処理を行うことができます。楽天銀行を振込先に設定すれば、最短翌営業日には売上金が入金されるため、キャッシュフローを重視する店舗にとって大きなメリットとなります。サポート体制も電話やメールで提供されています。

その他の注目サービス

上記で紹介した主要サービスの他にも、小規模店舗にとって魅力的なキャッシュレス決済サービスは多数存在します。例えば、Coiney(コイニー)は、Squareと同様にシンプルで手軽な導入が特徴で、決済手数料も競争力があります。また、PayPay for Businessは、国内最大級のQRコード決済サービスであるPayPayに特化しており、PayPayユーザーの集客に非常に効果的です。これらのサービスも、自店舗の顧客層や導入したい決済手段に合わせて検討する価値があるでしょう。それぞれのサービスが持つ独自の強みやキャンペーン情報を比較し、最適な選択をすることが重要です。

小規模店舗の状況別 最適なキャッシュレス決済サービスの選び方

小規模店舗がキャッシュレス決済サービスを選ぶ際、重視するポイントは店舗の状況によって異なります。ここでは、それぞれの状況に合わせた最適なサービス選びのヒントをご紹介します。

初期費用を抑えたい店舗向け

開業したばかりの店舗や、まずはキャッシュレス決済を試してみたいという店舗にとって、初期費用は重要な検討項目です。多くのサービスでは、キャンペーンを利用することで決済端末を無料で導入できる場合があります。

  • Square(スクエア): Squareリーダーは通常4,980円(税込)ですが、キャンペーンにより無料で提供されることがあります。また、iPhoneの「Tap to Pay」機能を利用すれば、専用端末なしで決済を受け付けられ、初期費用をさらに抑えることが可能です。月額費用や契約期間の縛り、解約手数料は一切かかりません。
  • STORES決済(ストアーズ決済): スタンダードプランに加入すると、決済端末が1台無料で貸与されます。初期費用なしで導入できる点が魅力です。
  • Airペイ(エアペイ): 「0円スタートキャンペーン」を利用すれば、iPadとカードリーダーを無料で貸与してもらえるため、初期費用を大幅に抑えられます。月額固定費や振込手数料も無料です。
  • 楽天ペイ(実店舗決済): QRコード決済の導入自体は無料で、キャンペーンを利用することで決済端末(楽天ペイターミナルやカードリーダー)が実質無料になることがあります。

これらのサービスは、初期投資を抑えつつキャッシュレス決済を導入したい店舗にとって、有力な選択肢となるでしょう。最新のキャンペーン情報は各サービスの公式サイトで確認することをおすすめします。

決済手数料を重視する店舗向け

売上に対する決済手数料は、店舗の利益に直結するため、非常に重要な要素です。各サービスの手数料は決済ブランドやプランによって異なります。

主要なキャッシュレス決済サービスの手数料を比較検討する際は、以下の表を参考にしてください。

サービス名クレジットカード決済手数料(Visa/Mastercard)電子マネー決済手数料(交通系IC)QRコード決済手数料(主要ブランド)
Square(スクエア)2.50%3.25%3.25%
STORES決済(ストアーズ決済)1.98%〜2.38% (スタンダードプラン)1.98% (交通系IC)3.24%
Airペイ(エアペイ)2.48% (Visa/Mastercard)3.24%3.24%
楽天ペイ(実店舗決済)2.20% (最強プラン スタンダード)2.95% (楽天Edy, 交通系IC)2.20% (楽天ペイ) / 2.95% (au PAY) / 3.24% (PayPay, d払い)

※上記手数料率は、中小事業者向けのプランやキャンペーン適用時のものです。詳細は各サービスの公式サイトをご確認ください。

取引量が多い店舗では、月額費用がかかっても決済手数料が低いプランを選ぶ方が、トータルコストを抑えられる可能性があります。

多様な決済ブランドに対応したい店舗向け

国内外の幅広い顧客に対応するためには、多様な決済ブランドを網羅しているサービスを選ぶことが重要です。特にインバウンド需要を見込む店舗では、主要な国際ブランドクレジットカードに加え、QRコード決済(Alipay, WeChat Payなど)への対応も検討しましょう。

  • Airペイ(エアペイ): クレジットカード、電子マネー、QRコード決済を含む81種類もの豊富な決済手段に対応しており、幅広い顧客ニーズに応えられます。
  • STORES決済(ストアーズ決済): クレジットカード(Visa, Mastercard, JCB, American Express, Diners Club, Discover)、交通系電子マネー、iD、QUICPayに加え、PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY、メルペイなどSmart Code™対応の約20種類のQRコード決済に対応しています。
  • 楽天ペイ(実店舗決済): 主要6ブランドのクレジットカード、楽天Edyや交通系ICなどの電子マネー、そして楽天ペイ、PayPay、d払い、メルペイ、Alipay、WeChat PayといったQRコード決済に対応し、多くの決済ニーズをカバーできます。
  • Square(スクエア): クレジットカード(Visa, Mastercard, JCB, Diners Club, Discover, American Express)、QRコード決済(PayPay、メルペイ、WeChat Payなど)、電子マネーに対応しています。

これらのサービスは、1つの端末やアプリで複数の決済ブランドに対応できるため、レジ周りの煩雑さを軽減し、顧客の利便性を高めることができます。

POSレジ連携を重視する店舗向け

業務効率化や売上管理の一元化を目指す店舗では、POSレジとの連携機能が充実しているキャッシュレス決済サービスが最適です。レジ打ちの手間を省き、会計ミスを減らすことにもつながります。

  • Airペイ(エアペイ): 同社のPOSレジアプリ「Airレジ」とシームレスに連携し、オーダーから会計までをスムーズに行うことができます。
  • Square(スクエア): 無料のPOSレジアプリ「Square POSレジ」を提供しており、キャッシュレス決済と売上管理を一元化できます。他のPOSシステムとの連携も可能です。
  • STORES決済(ストアーズ決済): 既存のPOSレジシステムとの連携が容易であり、STORESレジとの連携により、運用の一元化を図ることができます。
  • 楽天ペイ(実店舗決済): 楽天ペイターミナルは決済機能、タブレット、プリンター、通信機能が一体となっており、POSレジと連携することで、一連の会計アクションを迅速に完結させることが可能です。

タブレット型POSレジは、小規模店舗にとって導入費用を抑えつつ、キャッシュレス決済との連携を強化する有効な手段となります。

操作の簡単さを求める店舗向け

初めてキャッシュレス決済を導入する店舗や、従業員の操作負担を軽減したい店舗には、直感的で使いやすいサービスが適しています。導入の手軽さやサポート体制も重要な選定基準です。

  • Square(スクエア): シンプルなデザインと直感的な操作性が特徴で、導入から日々の決済処理までが非常に簡単です。トレーニング時間の短縮にもつながると評価されています。
  • STORES決済(ストアーズ決済): 中小規模店舗でも手軽に導入しやすく、使いやすい設計がされています。
  • 楽天ペイ(実店舗決済): アプリベースの決済は、スマートフォンに慣れているユーザーにとって非常に使いやすく、楽天ユーザーであればポイント連携などのメリットも享受できます。
  • Airペイ(エアペイ): iPadやiPhoneに専用アプリをダウンロードして利用するため、普段使い慣れたデバイスで操作でき、比較的スムーズに導入・運用が可能です。

これらのサービスは、導入後の運用負担を軽減し、店舗運営をスマート化する上で役立つでしょう。

キャッシュレス決済導入の流れと注意点

小規模店舗がキャッシュレス決済を導入する際、スムーズな運用開始のためには、申し込みから審査、そして導入後の運用に至るまでの流れと、それぞれの段階での注意点を理解しておくことが重要です。ここでは、各ステップにおける詳細と、知っておくべきポイントを解説します。

サービス申し込みから審査完了まで

キャッシュレス決済サービスの導入は、まず各サービス提供会社のウェブサイトから申し込みを行うことから始まります。この際、事業者情報や店舗情報を正確に入力することが求められます。申し込みフォームへの入力は通常、数分から30分程度で完了することが多いです。

申し込みに必要な書類

審査には、事業形態(法人か個人事業主か)によって異なる書類の提出が必要です。一般的に、以下の書類が求められます。

  • 本人確認書類(代表者):運転免許証、マイナンバーカード、在留カードなど、顔写真付きの公的証明書。四隅が写るように撮影し、影や反射を避けることで、機械読取の精度が上がり、再提出のリスクを減らせます。
  • 法人確認書類(法人の場合):発行から6ヶ月以内の登記簿謄本。
  • 事業確認書類(個人事業主の場合):開業届が基本ですが、開業届がない場合は、メニュー表、広告、ホームページのスクリーンショット、商品やサービスの内容がわかる店舗の写真などが求められることがあります。
  • 許認可証:飲食店営業許可証、美容所届など、業種によっては行政機関が交付する許認可書類の提出が必要になる場合があります。

これらの書類は、申し込み時にオンラインでアップロードすることが一般的です。書類に不備があると審査に時間がかかったり、審査落ちの原因になったりするため、提出前に漏れがないか、内容に誤りがないかをしっかりと確認しましょう。

審査期間の目安

キャッシュレス決済の審査期間は、サービスや決済ブランドによって大きく異なります。一般的に、申し込みから全ての決済ブランドが利用可能になるまでには、数日〜1ヶ月半程度かかることがあります。

主要なサービスの審査期間の目安は以下の通りです。

サービス名決済ブランド審査期間の目安備考
Square(スクエア)Visa / Mastercard / American Express最短15分〜2営業日その他の決済ブランドは審査通過後に管理画面から申し込み。
STORES決済(ストアーズ決済)Visa / Mastercard(一次審査)最短翌2営業日電子マネー、QRコード決済などは追加審査が必要で、さらに日数を要する場合があります。
Airペイ(エアペイ)Airペイ自体の審査最短3日程度Visa / Mastercard / 銀聯カードは最短3日程度。その他のクレジットカードや電子マネー、QRコード決済は各ブランドの審査が別途必要で、全ての決済ブランドが利用可能になるまで約1ヶ月半かかる場合もあります。
楽天ペイ(実店舗決済)Visa / Mastercard / 楽天Edy / 交通系電子マネー / nanaco / WAON最短3日JCB / American Express / Diners Club / Discover / QUICPay / iD / au PAYは最短14日。PayPay / d払いなどのQRコード決済は申込から3週間〜1ヶ月程度かかる場合があります。

審査は、決済代行会社と各決済ブランド(カード会社など)の2段階で行われることが一般的です。 審査では、事業者の信用情報、取り扱い商材や販売方法、事業内容が法律や公序良俗に反していないかなどが確認されます。 健全な事業運営を行っている店舗であれば、個人事業主でも審査に通る可能性は十分にあります。

端末設定と店舗でのテスト

審査が完了し、決済端末が届いたら、次は端末の初期設定と店舗でのテストを行います。決済端末は、サービス提供会社から送付される場合と、家電量販店などで購入する場合があります。

  • 端末の接続と初期設定:多くの場合、決済端末はWi-Fiなどのインターネット回線に接続して使用します。 サービス提供会社のマニュアルに従い、初期設定を進めます。不明な点があれば、各社のサポートセンターに問い合わせましょう。
  • POSレジとの連携:POSレジを導入している場合は、決済端末とPOSレジの連携設定を行います。これにより、売上データの自動連携や会計処理の効率化が図れます。
  • テスト決済の実施:実際に少額のテスト決済を行い、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など、導入した全ての決済方法が正常に機能するかを確認します。レシートの印刷なども合わせて確認しましょう。
  • 従業員への操作説明:実際にレジ業務を行う従業員全員に、決済端末の操作方法、トラブル時の対応、レシート発行方法などを周知徹底します。

導入後の運用ポイント

キャッシュレス決済を導入した後も、効果的な運用のためにはいくつかのポイントがあります。

  • 決済手段の明示:店舗の入り口やレジ周りなど、お客様から見やすい場所に、対応しているキャッシュレス決済の種類を明示しましょう。これにより、お客様は安心して利用でき、機会損失を防ぐことができます。
  • トラブル発生時の対応準備:システム障害や通信トラブルなど、予期せぬ事態でキャッシュレス決済が利用できなくなる可能性も考慮し、現金決済への切り替え手順やお客様への説明方法などを事前に決めておきましょう。
  • 売上管理の徹底:キャッシュレス決済の導入により、売上データが自動的に集計・管理されるため、日々の売上状況を正確に把握しやすくなります。 このデータを活用して、販売戦略や在庫管理に役立てることも可能です。
  • 入金サイクルの確認:売上金が入金されるまでのサイクルや振込手数料は、サービスによって異なります。導入前に確認し、資金繰りに影響がないか把握しておくことが重要です。
  • 従業員教育の継続:新しい決済方法や端末の操作方法が追加される可能性もあるため、定期的に従業員教育を行い、常に最新の情報を共有することが大切です。
  • 現金とキャッシュレス決済の一元管理:現金とキャッシュレス決済の両方を導入する場合、それぞれの売上管理が煩雑になることがあります。管理ソフトの導入などで、両方の売上情報を一元化することで、業務効率を大幅に向上させることができます。

よくある質問

複数サービスを導入するメリットは?

複数のキャッシュレス決済サービスを導入することは、小規模店舗にとって多くのメリットをもたらします。まず、顧客層の拡大に繋がり、売上アップの可能性が高まります。例えば、クレジットカード、QRコード決済、電子マネーなど、顧客が日常的に利用している多様な決済手段に対応することで、「現金がないから買えない」といった機会損失を防ぐことができます。

次に、特定の決済サービスにシステム障害が発生した場合でも、別のサービスで決済を受け付けられるため、事業継続性のリスクを分散できます。また、サービスごとに異なる入金サイクルを組み合わせることで、店舗のキャッシュフローをより安定させやすくなるでしょう。 さらに、各決済サービスが定期的に実施するキャンペーンを複数活用することで、顧客への訴求力を高め、集客効果も期待できます。

個人事業主でも審査は通る?

はい、個人事業主の方でもキャッシュレス決済サービスの導入審査に通ることは十分に可能です。 多くの決済代行サービスは、個人事業主や小規模事業者向けのプランを提供しており、比較的スムーズに導入できるよう配慮されています。

審査の際には、事業形態や業種、開業からの期間、売上実績などが総合的に判断されます。 特に、Square(スクエア)やSTORES決済(ストアーズ決済)のようなサービスは、個人事業主の導入実績が豊富で、審査基準も柔軟な傾向にあります。 許認可が必要な事業の場合は、事前に適切な許認可を取得し、ウェブサイトなどで明示しておくことが審査通過のポイントとなることもあります。 複数の決済代行サービスを一括で申し込めるサービスを利用することで、手続きの負担を軽減できるでしょう。

売上金の入金はいつになる?

キャッシュレス決済で受け付けた売上金が、店舗の銀行口座に入金されるまでの期間(入金サイクル)は、利用するサービスや登録する金融機関によって大きく異なります。 資金繰りを安定させるためには、この入金サイクルを事前に把握しておくことが非常に重要です。以下に主要なキャッシュレス決済サービスの入金サイクルをまとめました。

サービス名登録金融機関入金サイクル(最短)振込手数料備考
Square(スクエア)三井住友銀行・みずほ銀行翌営業日入金無料その他の銀行は週1回入金(毎週水曜日締め、同週金曜日振込)。 即時入金サービス(手数料1.5%)も利用可能。
STORES決済(ストアーズ決済)全ての金融機関手動入金:最短翌営業日~翌々営業日
自動入金:月1回(月末締め、翌月20日入金)
自動入金:無料
手動入金:売上10万円未満200円、10万円以上無料
初期設定は手動入金。
Airペイ(エアペイ)みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行月6回入金無料その他の銀行は月3回入金。 Airペイ QRは月1回入金(月末締め、翌月末最終営業日払い)。
楽天ペイ(実店舗決済)楽天銀行翌日自動入金(土日祝含む365日)無料楽天銀行以外の金融機関は、入金依頼(都度入金)で3日後、または月1回・月2回の自動入金を選択可能。 楽天銀行以外への振込手数料は1回300円(税抜)。

入金サイクルは店舗の業種や経営スタイルによって最適なものが異なります。特に資金繰りを重視する店舗では、Squareの翌営業日入金や楽天ペイの楽天銀行口座への365日翌日入金など、入金頻度の高いサービスを検討することをおすすめします。

まとめ

小規模店舗のオーナー様にとって、キャッシュレス決済の導入は、もはや顧客層の拡大や業務効率化に欠かせないステップですよね。多種多様なサービスの中から「どれを選べばいいんだろう?」と迷ってしまう気持ち、よく分かります。この記事では、Square、STORES決済、Airペイ、楽天ペイといった主要サービスを、コスト、機能、使いやすさといった視点から徹底比較してきました。

大切なのは、初期費用を抑えたいのか、決済手数料を重視するのか、あるいは多様な決済ブランドに対応したいのかなど、ご自身の店舗の状況に合わせて最適なサービスを見つけることです。ぜひ、この記事を参考に、貴店にぴったりのキャッシュレス決済を見つけて、スマートな店舗運営を実現してくださいね。

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