「POSレジ」とは?今さら聞けない基本から導入メリットまで徹底解説!
1. POSレジとは?基本を解説
POSレジとは、「Point Of Sales」の略称で、販売時点情報管理システムのことです。商品のバーコードを読み取って販売情報を記録し、データとして蓄積できます。このデータはリアルタイムで分析が可能で、売れ筋商品や販売傾向が一目で把握できるため、経営戦略に活用されています。また、キャッシュレス決済に対応したものが多く、スムーズな会計と顧客満足度アップにつながります。
POSシステムとレジの違い
従来のレジは会計に特化しており、金額計算やお釣りの計算が主な役割でした。一方でPOSシステムは、会計機能だけでなく、売上や在庫、顧客情報を記録・管理する機能を持っています。POSレジはこのシステムを搭載したレジ端末であり、従来のレジとは異なり、店舗全体の経営データを効率的に管理する役割も果たします。
従来のレジから進化した理由
従来のレジは、単なる会計ツールとして利用されてきましたが、データ管理や分析の重要性が高まる中で進化を遂げました。POSレジは、単なる金銭のやり取りにとどまらず、リアルタイムでデータを収集・管理する機能を有し、店舗の効率化に役立ちます。
キャッシュレス決済への対応が進む現代のニーズに合わせ、操作性やスピードの向上も実現されています。この進化により、企業は販売戦略や在庫管理、顧客との関係構築において大きなメリットを得られるようになりました。
主要な用途と業種別の導入事例
POSレジの主要な用途には、売上管理、在庫管理、顧客管理があります。これらの機能により、商品の回転率を高めることや顧客ニーズに応じた仕入れが可能になります。例えば、飲食業界では注文状況の可視化や効率的なテーブル管理が行える一方、小売業では売上データを分析して商品ラインナップを最適化できます。
キャッシュレス決済に対応したPOSレジが増えているため、顧客の利便性向上に貢献している事例も多く見られます。
下記がPOSレジの普及率の推移です。
| 業種 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 小売店 | 65% | 68% | 72% | 75% | 78% |
| 飲食店 | 45% | 50% | 55% | 60% | 65% |
| サービス業 | 30% | 35% | 40% | 45% | 50% |
| コンビニ | 90% | 92% | 94% | 95% | 96% |
2. POSレジの種類と選び方
クラウド型POSレジと従来型の違い
クラウド型POSレジと従来型POSレジの最大の違いは、データ管理方法と運用の柔軟性にあります。従来型POSレジは販売情報をローカルに保存するため、データの確認や分析にはレジ本体への接続が必要でした。一方、クラウド型POSレジはインターネットを活用し、販売データをクラウド上に保存します。この仕組みにより、遠隔地からでもリアルタイムで売上情報や在庫状況を確認できるため、店舗運営の効率化が図れます。
キャッシュレス対応POSレジの特徴
キャッシュレス対応POSレジは、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など現代の多様な決済手段に対応可能です。この機能によって、顧客は現金を使わずにスムーズに会計を済ませることができ、時間短縮や利便性が向上します。政府が推進するキャッシュレス化の流れにも対応しており、特に若年層や外国人観光客をターゲットにする店舗には不可欠な存在となっています。
小規模店舗向けのPOSレジ選び
小規模店舗がPOSレジを選ぶ際には、導入コストやランニングコストを考慮しつつ、店舗運営に必要な機能が備わっているかが重要です。例えば、タブレット型POSレジは初期費用が比較的安価で、必要な機能を手軽に利用できるため、小規模店舗や新規開業のビジネスに適しています。また、キャッシュレス決済に対応した小型POSは、スペースを取らず設置もしやすいためメリットが大きいです。さらに、店舗形態や業態に応じた柔軟なカスタマイズが可能な製品を選ぶことで、初めての導入でも安心して運用を始められます。

業態別おすすめPOSレジ紹介
業種によって求められるPOSレジの機能は異なります。小規模のカフェやレストランでは、簡単にメニュー変更が可能なタブレット型POSレジがおすすめでしたが、小売店では在庫管理機能が充実したPOSレジが重宝されます。一方、アパレルショップや美容院などでは、顧客管理が行えるPOSが便利です。クラウド型POSレジであれば、これらの機能を統合的に利用できるため、多種多様な店舗形態にも対応可能です。業態に合ったPOSレジを選ぶことで、顧客満足度を向上させるだけでなく、店舗運営もスムーズになります。

3. POSレジを導入するメリット
売上管理の効率化
POSレジを導入することで、売上データをリアルタイムで自動的に集積・管理することが可能になります。商品ごとの販売状況や時間帯別の売上傾向を簡単に把握できるため、経営戦略の立案に役立ちます。また、キャッシュレス決済との連携により、現金の取り扱いが減少し、売上管理作業がさらに効率化される点も魅力です。無駄な手作業を省き、時間と人的コストを削減できることは店舗運営において大きなメリットと言えます!
在庫管理の正確性向上
従来のレジでは、売れた商品を手動で記録する必要があり、ミスが発生する可能性が高いのが課題でした。一方、POSレジでは商品のバーコード読み取りにより売上データが自動的に在庫情報に反映されます。その結果、在庫数を正確に把握することができ、過不足の防止につながり、在庫切れのリスクを抑え、顧客満足度を向上させるとともに、適切な仕入れ計画の策定をサポートする役割も果たします。
お客様満足度の向上
POSレジはスピーディーで正確な会計処理を可能にするため、お客様を待たせる時間を短縮できます。また、キャッシュレス決済に対応している場合、クレジットカードやQRコード決済など多様な支払い方法が利用可能になり、顧客のニーズに柔軟に応えることができます。特に、若年層や訪日外国人観光客が増加する中、スムーズな決済体験を提供できることは、店舗の競争力強化にもつながります。
4. POSレジ導入時の注意点と費用
POSレジ導入にかかる初期コスト
POSレジの導入において、まず気になるのが初期コストです。従来型のPOSレジに比べ、最近主流のクラウド型POSレジは、ハードウェアとしてタブレット端末を使用する場合が多く、比較的初期費用を抑えることが可能です。ただし、ターミナル型など高性能なハードウェアを含むシステムでは、一台数十万円から百万円以上の費用が必要となる場合もあります。バーコードリーダーやレシートプリンタといった周辺機器の購入費用も含めると、店舗の規模や業態によって費用が変動します。事前に必要な機器やシステムを洗い出し、見積もりを取ることが大切です。
ランニングコストの内訳
POSレジ導入後に発生するランニングコストも考慮しましょう。クラウド型POSレジの場合、システム利用料やサブスクリプション費用が月額制で発生することが一般的です。また、キャッシュレス決済対応のPOSレジを運用する場合には、決済手数料が別途かかります。店舗運営を効率化するためのソフトウェアのアップデート費用や、万が一の故障時の保守・サポートサービス費用なども検討に含める必要があります。
POSレジ導入を成功させるためのポイント
POSレジ導入を成功させるためには、自分の店舗に合ったシステムを選ぶことが最も重要です。小規模店舗であれば、初期コストが低くクラウド型の利便性が高いシステムが適しています。一方、大型店舗やチェーン店では、在庫や売上の一括管理が可能な高機能なシステムが求められます。また、キャッシュレス対応や多言語サポートなど、今後の市場環境に対応できる機能を備えたPOSレジを選定することが、将来的なメリットにつながります。
補助金・助成金の活用方法
POSレジの導入にあたり、初期費用やランニングコストを軽減するために活用したいのが補助金や助成金です。日本政府はキャッシュレス化を推進しており、「キャッシュレス・消費者還元事業」や「IT導入補助金」などを活用することで、POSレジ導入費用を一部負担することが可能です。補助制度を利用する際には、申請条件や期限を事前に確認し、必要書類を揃えることが重要です。導入するPOSレジが補助金対象機種であるかを、メーカーや販売代理店に確認することも忘れてはいけません。
5. 記事のまとめ
以上がPOSレジについてでした。キャッシュレスに決済に対応しているPOSレジも数多く、在庫管理だけではなく業務のオペレーションをスムーズにするのに役立ちます。
普及率も非常に高くなっていますので、まだ未導入の方や他社乗り換えを検討されているかたは本記事をぜひ参考にしてみてください。
PAYESCORT編集部
チームでキャッシュレス決済に関して情報を発信中!「決済に関する悩みを解決する」ことをモットーに、オウンドメディアの運営をしております。決済に関するご相談やご意見/ご要望はお問い合わせまたはinfo@pay-escort.comよりご連絡ください。